工区紹介その5

大 形 工 区

大形の地名起源は砂丘上から眺望すると、一面水田で昔は沼垂群の沼地でしたが、海水が引き去れば陸となり海水がさして来ると湖のようになったさまがみられ、「波の若の浦に潮満ち来れば潟をなみ」と詠まれた古歌も思い合わされて、まことに大形という名の神社のおわしますにふさわしい地景です。このことから大形は大潟のあて字であろうと言われています。




大形神社

「大形神社」東区の中でも由緒ある神社で、河渡の小高い砂丘上に創立以来約1200年の歴史を誇ります。「大形神社」はのちに改名された名で最初は延喜式内神社(えんぎしきないじんじゃ)と呼ばれていました。
 その歴史は白山神社より古いとされていて、祭礼には歳旦祭(元旦)・寒ノ神(小正月)・春季祭礼(4月17日)・秋季祭礼(8月26日・27日)があり太々神楽が奉納されます。



ミズアオイ

「地域の宝」平成16年9月に海老ヶ瀬地内の排水路に、絶滅危惧種の「ミズアオイ」が群生しているのが見つかりました。ミズアオイは30年ほど前までは、水田や水路でよく見られた水草でしたが、除草剤の使用などによる環境変化の影響を受けやすく、一旦は水路から姿を消しました。しかし再び出現したことは水路の環境が改善されつつあり、安全安心な農作物の生産につながるものと考えています。
 海老ヶ瀬地区は平成19年度から始まった農地・水・環境保全向上対策に取り組み、農家組合、自治会、老人会などにより「海老ヶ瀬保全会」を組織しました。ミズアオイの保全活動もおこなわれており、毎年7月〜9月に紫色のきれいな花を見ることができます。大形工区内では海老ヶ瀬のほかに寺山、一日市でも農地・水・環境保全向上対策に取り組んでいます。
 また、出張所周辺市道沿いに、さくら(陽光)を地域住民から苗木を寄付していただき800mに渡り植栽し通称「さくら通り」として皆さんの目を楽しませています。



大形出張所

大形出張所は新潟市農協本店の道路を挟んだ隣に位置し近辺に大形連絡所もあり組合員及び地域住民にとっては利便性がよい場所です。
 また近くには県立新潟女子短期大学をはじめ高校が2校、養護学校が2校、など教育機関が多くあり、多くの学生で賑わっています。
 都市化・混住化されてきている地域で一般住民よりの苦情等も増えてきていますが、鈴木工区長を中心に工区役員、職員一体となり各種事業・施設維持管理に取り組んでいます。


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