地域のみんなで取り組もう −農地・水・環境保全向上対策−

大渕 [大渕水土里会]
大渕の池で生き物調査を実施

亀田長潟 [長潟環境保全組合]
既存水路の漏水による法崩れ防止、
水路溝畦補強のため、暗渠管を敷設
小杉上 [小杉水と緑の会]
旧用水路敷地で球根の植栽を実施
丸潟新田 [丸潟新田みどりの会]
旧植栽箇所の草取り
併せて地域の祭り「あじさい灯籠ま
つり」の飾り付けも行う
和田 [和田地区環境保全会]
子供とともに用水路の清掃を行い
環境保全に対する理解を深める
寺山 [寺山保全会]
排水路溝畦の補修
早期対応により長寿命化を図る
  農地や農業用水などで形成される農村環境は、地域住民共有の財産であり、これらを子や孫の世代に良好な状態で引き継いでゆくことが必要です。農林水産省ではこれらの取組を支援する『農地・水・環境保全向上対策』を昨年度から全国で展開しています。当改良区管内では昨年度12地区でこの対策を実施しました。この3月には1年間の活動の状況を取りまとめましたが、各地区とも、農村環境の向上や農業用施設の長寿命化に関して、精力的な活動の状況をうかがうことができました。
  農村環境の向上に関しては、ほとんどの地区で、住民共同の集落清掃や施設への植栽活動を実施しました。またこうした行事が、生き物観察会や伝統行事の再現、集落の祭りと併せて行われ、地域交流の機会として活用されていることが、この対策の大きな効果になっています。「参加して楽しかった」「子供がよろこんでいた」「集落のまとまりが強まった」といった、ご意見もうかがえました。
  農業用施設の長寿命化については、日頃の水路の泥上げや除草活動はもちろんのこと、排水路の底打ちや、老朽化した用水路を伏せ替えるといった、組織的かつ専門的な補修作業を実施した地区もありました。
  平成20年度からは、新たに小杉下地区でも新たに取組が始まっています。この対策は、行政・土地改良区等ばかりで実施できるものではなく、あくまで地域の皆さんの活動が主体となります。農家・非農家を問わず多くの方から、引き続き活動に参加していだだき、地域の魅力アップにつなげていただきたいと願っております。

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