新理事就任
 理事長  五十嵐 修平(山潟工区)
 副理事長 丸山 征一(亀田工区)

去る2月6日に理事会を開催し、新理事の互選により理事長・副理事長および総務・事業部会の正副部会長を決定しました。

新理事写真

理事長挨拶

− 五十嵐 修平 −

去る2月6日の理事会に於いて、理事の互選により理事長に推薦されました。元より浅学菲才の身ですが、上之山理事長のもとで4年間副理事長を務めた経験を生かし先達が築いて来た亀田郷の歴史と伝統を受け継ぎ、更に新しい時代に即した課題にも対応し、組合員の皆様並びに郷内に居住する25万人の皆様の付託に応えるべく、役職員一体となって取り組んで行く所存であります。
 昨年産米価は、一挙に仮渡金1万円と想像もしなかった価格でスタートしました。各JAの努力と国の政府米買入により、何とか追加払いでしのいでいる状況でございます。しかし前年比の落込みは、大きく農家経済を逼迫し、改良区運営もまた厳しさを増しているところです。このような情勢の中、新たな年度に向けて踏み出すわけですが、平成20年度の当改良区の事業・運営に関する動向について、何点かご紹介いたします。
 まず。亀田郷の農業及び生活の要である親松排水機場については、昨年3月に通水、4月より稼動供用し、今年11月11日には竣工式を予定しています。平成14年に国営かんがい排水事業で亀田郷農業水利事業建設所が設置されて以来、順調に工事が進められてきました。最終年度となる20年度は、通信機能や関連する水利施設等の整備のほか、旧機場撤去後の跡地利用なども行なわれます。
 この建設事業に加え、当改良区では国・県・市と協議を重ね、これまで新潟県が行なってきた操作運転業務を受託し、4月1日より実行することにいたしました。これは水利システムによる用排水の効率化を図り、より一層安心安全な体系に持っていく上で重要な事業と考えています。
 また、昨年10月に新潟市と協力して取得した環境用水の水利権は、非かんがい期におけるものとしては全国初となりました。各用排水路の浄化のみならず、冬期湛水・擬似湿地と夢が膨らみます。これまで地域用水・流域水質等の各事業に加え、昨年からの農地・水・環境保全向上対策事業と、地域が一体となった活動を進めてきました。これら事業と環境用水とが相まって、亀田郷地域の水利施設整備は、健全な水循環の回復による農業・生活・自然環境の向上に貢献し、安心安全な農産物と豊かな地域環境を提供していくものであります。
 佐野藤三郎元理事長が平成の初めに提唱した、生産調整米や稲ワラ・籾殻からのバイオエネルギー利活用が具体化してきました。JA全農にいがたが主体となり、国の補助金でプラントを建設し、21年度より供用を開始するものです。当改良区も新潟市と共同で3ヵ年にわたり多収穫米の栽培試験を実施してきました。過剰作付けが問題になっている今、又ガソリンの高騰の折、夢の実現は関係者としてうれしいことです。
 末筆となりましたが、組合員の皆様には、一層のご協力とご理解を賜りますようお願い申し上げ、就任のご挨拶とさせていただきます。


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