幹線用排水路の維持管理について

昨年度より幹線用排水路の維持管理は、除草剤散布から草刈りに変更し、内外から高く評価されており、本年度も草刈り作業を6月から8月までの期間で2回、組合員の方々より実施していただきたくお願いします。
 昨年度は作業実施において、刈り取った草が用排水路に落ちたことによる通水障害と除塵作業の増大及び作業中の安全対策が今後の課題となりましたので、本年度はこのことを充分に注意して草刈り作業を実施してください。
 草刈り作業の他に溝畔の保全と維持管理の軽減となるカバープランツを実施した郷内11箇所の内、種子吹き付け箇所ついては、吹き付け前に雑草を充分に枯らすことができず種子の生育が阻害され雑草に圧倒されておりました。
 植栽した箇所については、マルチシートが効果を発揮している箇所もありましたが、植栽のために開けた切り込みより雑草が繁茂したり、雑草がシートごと持ち上げるような状態となっている箇所も見受けられました。
 これらついては、施工時期、土壌等にも問題はありましたが、それより雑草対策が重要であり、種子吹き付け及び植栽の前に雑草を根絶し、又生育後の定期的な人力による除草が必要であります。
 本年度は、このことをふまえ実施する箇所に適した品種・土壌改良・充分な雑草処理等を検討してから施工していきたいと考えております。
 また、平成16年度より小松堀排水路で取り組んでおります重曹による雑草抑制試験については、昨年度に水溶液の濃度と散布量を違わせての試験を行った結果、濃度・量共に高く(8%、1,000mL/u)して実施された区間の除草・抑制についてが比較的効果が高くなりました。
 これにより重曹による除草について一定の効果があると考えられますが、一般化に向けての条件(営農を考えるうえで法面等の草丈がどの程度までなら許容できるかなど)整理が必要であり、農業分野における標準的な歩掛を考えるまでには至っていません。
 本年度も引き続き条件の見直しなどを繰り返しながら検証する必要があると考えております。

マツバギクを利用したカバープランツ
マツバギクを利用したカバープランツ
ツインモアによる除草作業(阿賀用水路)
ツインモアによる除草作業
(阿賀用水路)
刈り払い機による除草作業(嘉瀬3号排水路)
刈り払い機による除草作業
(嘉瀬3号排水路)
刈り払い機による除草作業(酒屋排水路)
刈り払い機による除草作業
(酒屋排水路)

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