@丸潟地区。平成15年度完成。

A丸潟地区。平成14年度完成。護岸を花壇化、地元による草刈り後
D清五郎地区。平成15年度完成 C鍋潟新田地区。平成17年度完成。自然石ブロック護岸。地元による植栽。 B長潟地区。平成16年度完成。石積護岸、植栽
 亀田郷の中南部、亀田工区・曽野木工区・山潟工区の境界を流れる清五郎排水路は、老朽化が進み改修が必要となっていました。バイパスとなる鍋潟排水路が平成10年度に完成したことから、清五郎排水路には通水能力に余裕が生まれ、水路が持つ多面的機能〜水質浄化・生態系保全・景観の向上・親水性の向上〜の十分な発揮が求められました。そこで、この水路の改修に当たっては、ハード事業(主要な建設工事)には、県営かんがい排水事業[流域水質保全機能増進事業]を適用するとともに、ソフト事業(改修計画の立案・維持管理の実施)には、団体営地域用水機能増進事業を適用しました。清五郎排水路の改修工事は平成14年度に丸潟地区で始まり、平成17年度の鍋潟新田地区で完了しました。
 改修された清五郎排水路の特徴は、水質浄化を図る植栽ゾーンの設置や、流速に変化を与え生態系保全に役立つ石積護岸、水辺に親しめる遊歩道・花壇・木橋・桟橋など、水路の多面的機能を十分に発揮させる工法・形状を随所に採用していることです。
 また、沿線の集落のみなさまから、改修計画策定から維持管理に至るまで積極的にご参加いただいていることも大きな特徴です。沿線各集落では平成13年度から、地域用水対策協議会を結成し、集落点検や改修イメージ図作成など、盛んにご意見をいただきました。また、改修工事完成後は、植栽や草刈りなど水路の維持管理にも積極的にご参加いただいています。特に改修の最上流部にあたる丸潟新田地区では、植栽したあじさいが見頃となる7月中旬に、手作りの灯籠を水路護岸の遊歩道に飾り、親子で楽しむ「あじさい灯籠まつり」を、平成16年度から毎年開催しています。
 こうして、用排水路の水辺が地域のみなさまの「たからもの」として定着してきている地区が増えています。今後亀田郷内の各地においても、多くのみなさまから「水辺のたからもの」を育てていただけるよう願っております。

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