幹線用排水路管理溝畔草刈・
グランドカバープランツなどの実施状況

 今年度の草刈作業は、6月上旬から8月末の期間で2回実施しました。本部では、草刈面積が郷内全域で約550,000m2あることから、作業の軽減と効率を上げるため草刈機械(自走式・トラクター装着など)を26台購入し、工区へ貸与しました。また、組合員の刈払機購入助成も593台行いました。この助成については、来年度も行いますので希望する方は工区へ申し込んでください。
 組合員の皆様から暑い時期に草刈作業を実施していただきご苦労様でした。来年度もご協力をお願い致します。
除草作業の様子(嘉瀬3号排水路) 除草作業の様子(竹尾第2排水路)
 用排水路管理溝畔の保全と草刈作業軽減のため、グランドカバープランツを郷内11ヶ所(用水路3路線、排水路5路線)で実施しました。品種は、クローバー・マツバギク・ヒメイワダレソウ・芝などで、生育状況は土質・雑草繁茂などにより左右されるが、維持管理の軽減と雑草対策として試験的にマルチングシートを敷きました。曽野木工区鍋潟新田地区の清五郎排水路(マツバギク)と石山工区上木戸地区の大石排水路(ヒメイワダレソウ)は、シートの効果が発揮され順調に生育しています。
 今後は、土質調査などを行いどの品種が適しているか検証していきます。
ヒメイワダレ草を利用したカバープランツ(大石排水路)
施工前 施工後
マツバギクを利用したカバープランツ(清五郎排水路)
施工前 施工後
 平成16年度より小松堀排水路(亀田・山潟工区管理)で、雑草を抑制させて水路のり面を保護する試験を実施しています。使用している資材は重曹(炭酸水素ナトリウム)で、ふくらし粉などの食品や胃薬などの医薬品に用いられ、人体・動植物の全ての物に害を与えない資材です。試験は、直接吹きつけと水溶液散布の方法で行い、結果は水溶液散布の方が雑草の抑制効果が高かったです。小松堀排水路には、よもぎ・セイタカワダチソウ・スギナなどが生育しているが、セイタカワダチソウの抑制効果が顕著に表れました。
 今年度は、水路のり面1,000m2を使い、水溶液の濃度と散布量を違わせて試験を行います。
重曹の散布

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