国営かんがい排水事業「亀田郷地区」
急ピッチで進む「親松排水機場建設工事」
親松排水機場更新(リニューアル)を目的として、新潟市(旧亀田町)に亀田郷農業水利事業建設所を開所してから3年が経過したところです。これまで、親松排水機場の本体工事を鋭意実施してきており、本年度は事業実施の最盛期を迎えています。
この間、亀田郷土地改良区や関係自治体はじめ地域の方々からのご支援・ご協力を頂き、お陰様で工事も順調に進んでおります。
亀田郷地域は新潟市の中央部に位置し、県内有数の高生産性農業地帯ですが、信濃川、阿賀野川と両河川を連絡する小阿賀野川及び新潟砂丘に囲まれた低平な完全輪中地帯で、全面積の3分の2が海抜ゼロメートル地帯となっており、排水機場による常時排水が不可欠な地域です。
建設後30余年が経過し老朽化が著しく、機能維持に悪影響が懸念されていることから、一日も早い新しい親松排水機場の稼働が待ち望まれています。
工事は、急ピッチで進んでおり、完成した地下部に引き続き実施している地上の建屋工事も2階、3階と順次施工され、間もなく新しい親松排水機場の雄姿が見られます。(写真−1及び写真−2)
また、ポンプ設備建設工事は排水能力60m3/secを有する2,400mm常時用ポンプ2台と2,200mm洪水用ポンプ2台の製作が完了(写真−3)しており、今年の12月頃から据え付けの段取りに入る予定です。なお、いずれのポンプも低振動・低騒音型を採用し周辺環境にも配慮されています。
9月には、ポンプ運転に必要な特別高圧受変電設備や除塵機設備建設工事も発注をしたところです。なお、施工中の市道網川原楚川線橋梁工事も本年度中に完成させることとしています。
現在の進捗率は、事業量で概ね60%となっています。
郷内、20数万人の生命と財産を守る親松排水機場の平成19年4月の運転開始に向け職員一同頑張っております。
引き続き皆様方の御支援と御協力をお願い申し上げます。
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