親松排水機場をリニューアル 水と緑の都市融合型田園地帯への展望

1.新・親松排水機場建設工事位置図

2.新・親松排水機場完成予想図

亀田郷地域の排水を担う『親松排水機場』は昭和42年度に完成して以来、農業生産や農業経営の安定をはじめ、農地周辺に広がる宅地等の浸水被害防止などに大きな役割を果たしてきました。

しかしながら、この機場が造られてから36年が経過し、施設機能維持のため定期的な整備・保守が行われてきたものの、老朽化によるポンプの異常停止や維持管理費の増大などにより排水機能を維持することが難しくなってきました。このため、国営かんがい排水事業により親松排水機場を更新(リニューアル)することになりました。

現在の自然環境は、親松排水機場の運転により鳥屋野潟の水位を長年コントロールして形成されたもので、機場更新後においても鳥屋野潟の水位を従来どおりに維持することとし、環境に変化を来すことのないよう配慮しています。また、この排水機場は住宅地に近接しているため、排水ポンプの原動機に低振動・低騒音型を採用するなど、周辺環境への影響にも配慮しています。

親松排水機場建設工事(写真−1)は、平成15年9月に着手し平成19年4月の運転開始を目標に進めています。

工事は、地盤改良工事及び止水壁工事(写真−3)が終わり、現在、土留工事及び掘削工事(写真−4)を施工しているところです。今年度は建屋工事を主とした親松排水機場二期建設工事及び排水ポンプの製作及び設置を行う親松排水機場ポンプ設備建設工事を発注する予定です。

工事現場は、狭い範囲(両側に機場・堤防は県道・周りは住宅地)であること、また、地下からは雑物(石礫・コンクリート・鋼矢板・木杭等)の出現があり、困難を極めていますが、工事は安全管理に注意を払うとともに、振動・騒音に十分留意し施工しています。

北陸農政局
亀田郷農業水利事業建設所



3.施工状況(地盤改良)

4.施工状況(掘削)

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